前回顔の割れた対象者に対して、警戒するあまりスマホで動画を撮るのが精一杯で、依頼者からは褒められたが、プロとしては納得する訳にはいかず、新たな証拠撮りのグッズを手に入れました。
冒頭の写真をよく見ると、黒いカバンに穴が開いてますが、手やタバコの箱から分かる通り直径3ミリの小さな穴で、ここから写真やビデオが撮れます。
今では防犯グッズもすごく充実していて、このぐらいの偽装カメラは2,3万も出せば手に入りますが、みんな広角で撮りっぱなしにするもので、ズーム機能などありません。
自分が手に入れたものは、特殊なレンズで高解像度のカメラやビデオカメラに付けて使用することで、そのカメラのレンズやズーム機能を損なわずに全て利用できる優れものです。
このように数センチあるレンズを3ミリのレンズに変換する為に、写真用語でいうケラレ(外側にフィルターやカバーの影などが写ってしまう)がひどいが、もっとズームで寄れば鮮明な部分がほとんどになります。
ただ、ピンホールカメラの原理と同様に上下逆さまに撮影しないと正像となりません。
カメラの歴史を紐解く上で重要で、この小さな穴から差し込む光が部屋の壁に像を逆に写すという現象は、石器時代から人類は知っていたという説があります。
このことが、石器時代の壁画なども、遠近法がしっかりしてたり、動物の姿を忠実に模写出来た理由かも知れません。
石器時代にも思いを馳せてはみても、自分が撮るものはドロドロした現代の病巣であり、この精巧なカメラの使い道で萎えることがありますね。秋葉原でこうした商品を見て回る時も、メイドカフェ、くのいちカフェ(最近流行ってるらしい)をかすめて、全く看板のないマニアックな店などで、「自分は絶対に変態に思われている」と感じながら品定めをしてます。(いちいち、「自分は探偵です。」などと言い訳してないので)
しかし、こうした商品は「探偵業届け出証明書や警察手帳」がなければ販売しちゃいけないと思うな。一応どの店も「盗撮目的の方には販売いたしません」などと大きく貼ってありますが、全然売ってるし、、、。(だいたい、「盗撮の為に買いに来ました」なんて馬鹿が何処にいる?)
まあ需要があるから、こっちも安く手に入る訳ですが。だから、お店も出さないし、商品も載せません。せめて犯罪抑止に協力しないと。
でも、写真とは「そのものをそのまま写す」訳ですから、探偵とは「真実を提供する職業」ではないでしょうか。(無理やりまとめました(笑))