この仕事をしていていつも思うのだが、依頼を受けて最初に対象者を尾行する時が最も緊張するし、探偵という仕事の醍醐味を感じる瞬間です。

まず、依頼者から預かった対象者の写真を何度も見て記憶することが大事です。この時に色んな表情のバリエーションがあればすごく助かるが、無い場合はある程度笑った顔や横顔などは想像で記憶します。身長・体重、癖や歩き方等も依頼者からよくヒヤリングしておくことも重要です。
１度生身の人に接すれば大丈夫だが、最初に写真だけから対象者を見つけることは、記憶と集中力の勝負です。

対象者が女性の場合なら、なおさら緊張します。
女性は撮られると分かっている写真では、一番よく映る角度と表情を作っているからです。
化粧や髪形によって全然違く見えることがあるので、普段使っている服やカバンまで聞いておくことも大切です。

尾行の基本は、服やカバン、足元を見て追うことが良いと思います。
顔や上半身ばかりを見て尾行していると、とっさに振り向かれた時に視線を合わせてしまう危険があるし、また意外と人間は視線を感じるので、悟られない効果の為にも自分の視線には気を配る必要があります。
それに女性の方が、周囲への警戒心が強いので、女性の尾行には帽子・メガネ、替えの上着等、細心の注意を払います。
長く尾行していると、まるで自分がストーカーにでもなった気分になってくるし、尾行は同性のほうが良いですね。

あ～、猫にでも化けられたら写真撮影も楽なのにな。
いや、余計目立つか。

家に帰ったら、台所に大きなゴミ袋が二つ、、、。
しまった、朝出そうと思って台所に運んでおいて忘れてしまった。
二連チャンで忘れられたゴミ袋を見てたら、ストーカー 事件を思い出しました。
シークレットジャパン埼玉に依頼があって、グループ合同で調査にあたり、TV放映されたストーカー 事件です。(良かったら、ホームページに詳細があります)
このストーカー はゴミを漁って被害者の個人情報を獲ていました。

我々探偵も、仕方なくゴミを漁って対象者の氏名、住所、暮らし(一人かどうかなど)を調査する事があります。
ゴミ漁りではカッコ悪いので、「ガーボロジー」と言います。考古学からきた言葉で、遺跡から当時の生活などが分かるということから、こう呼ばれるようになりました。
自宅でも会社でも、ついグシャグシャに丸めただけでゴミ箱に捨ててしまうことありませんか?
ハガキや封筒、銀行の明細書などシュレッダーして捨てた方がよいでしょう。

ゴミは情報の宝庫だということをよく覚えておいて下さい。

話題は少しずれますが、自分は以前川崎に住んでいたころ、そこはホームレスが多くいて空き缶などゴミ置き場は争奪戦といった様相でした。
粗大ごみは、廃棄物処理券みたいなのを500円ぐらい払って所定の場所に出すのですが、出したと同時に空き缶業者に持ってかれてたので、500円いらないなと思い、次は買わずに出したらいつまでも残っていて、結局家に持ち帰ったという苦い思い出があります。
壊れたステレオのアンプだったのですが、彼らの相馬眼というか鑑定力は侮れません。

みなさん、ゴミを出すときは慎重に！

当社の中でも、シークレットジャパングループとしても、全調査の９割ぐらいを占めるのが不倫・浮気調査 です。

昔は依頼者といえば女性でしたが、近年だんだんと男性の依頼者が増えてきていて、２割から３割近くは奥さんの浮気に悩む男性の依頼者です。
浮気をされて平気な人なんて男女共にいるわけはなく、程度の差こそあれ、皆一様に心に傷を負って探偵社の門を叩きます。
女性の依頼者の中には、毅然としていて「この人はもう割り切っていて、ご主人への愛情も枯れ果てたのか」と思えるような人でも、いざ浮気の証拠を見せつけられると、ほろりと涙を流します。

広く言われていることですが、女性は女優だなとつくづく思います。
「探偵」は変装ではなく「変身」することが大切だとこのブログの最初のあいさつでも書いていますが、もしかしたら女性の方が探偵という職業に向いているのかも知れません。

シークレットジャパン群馬では、女探偵を募集しています。
興味がある人は、自分のご主人や彼を張込み、尾行してみて適性をチェックしてみて下さい。
その際、いつもジーパンにジャンバーなどラフなユニクロ系の人は、スーツにパンプスといった全然違う変身が大切です。また、ばれた時の言い訳も考えておいて下さい。

ただ、その後の修羅場に関しては、当ブログは一切責任は負いませんので、自己責任でお願いします。

探偵の七つ道具といえば、、、。

まず１つ目は、カメラでしょう。

最近の技術の進歩はものすごいものがあり、我々探偵もとても助かっています。
とは言え、これは諸刃の剣で一般の方も安く高性能な盗聴・盗撮器が手に入ってしまうということです。
最近はテレビの影響もあってか、盗聴器、盗撮カメラは年間４０万個以上売れていると言われていて、困ったものです。
まあそれは良しとしてカメラですが、当然対象者に顔が割れてはいけないので、高倍率のズームレンズが必要ですが、コンデジでもものすごいカメラがでています。

ニコン coolpix p900

光学ズームがなんと８３倍です。月を撮った写真がこれ。

クレーターまでばっちりで、遠くからでも対象者の顔をハッキリと撮影ができます。同業者の方、良かったらどうぞ！

七つ道具としては、個人的には後はＩＣレコーダー、小型ライト、手帳、帽子・眼鏡等の変装道具ですかね。よく考えると、変装道具以外はスマホで賄えてしまうんですね。スマホおそるべし。

ちなみに名探偵シャーロック・ホームズの七つ道具はこちらだそうです。

う～ん、時代ですかね。メジャーに虫眼鏡？

現代で良かった。