盗聴器発見について

盗聴器発見

ついに梅雨入りしてしまいましたね。
バイクはマンホールとかで滑りやすいし、傘で証拠写真は撮りずらいし、嫌な時期です。
群馬県はダムもあり、雨は必要なことは確かですが、空梅雨を期待してます。

最近、盗聴器・盗撮カメラを取り付ける問い合わせがあったりして、盗聴器発見業務について少し触れておきたいと思います。
ホームページにも広告にも載せてはいますが、滅多に依頼は来なくて、それは多分「盗聴110番」のような盗聴器発見の専門業者に依頼してるからではないだろうか?(「水漏れ110番」と同じ感覚かな)
一口に盗聴器といっても、大きく分けると有線式と無線式があり、一般的な無線式もアナログ電波・デジタル電波があるし、盗撮カメラも含めて、すべてに対応するのは至難の業です。

自分も無線式のアナログ波の発見機材しかありません。
こんなことを書いたら、それで広告出していいかげんだと思われるかもしれませんが、論理的に説明できるんです。
まず、有線式ですが、これは無線の技術のなかった時代の盗聴方法でマイクやコード、配線など目立つし、取り付けも時間と労力がかかりすぎるし、発見されてコードを辿ればすぐばれてしまうので、現代では使用されてないでしょう。

また、無線のデジタル盗聴とは要は昔の携帯電話を使った盗聴方法で、通常の発見器では感知できないので、一時期は需要があり高く取引されてましたが、今ではほとんどないと言っていいでしょう。所詮携帯電話なので、バッテリーが切れれば駄目なので大型バッテリーが別に必要だし、費用対効果は薄いです。
それに、昔はプリペイド携帯みたいに身分証無しで買えたが、現在は身分証が必須なので、ばれたらすぐに身元が知れるので使われなくなってるはずです。
デメリットを考えれば、自ずと絞れますよね。
探偵 忍者 すいとんの術

このような理由で、無線式のアナログ波のみの対応で大丈夫という判断です。
それに、国家間のスパイ目的や政府の要人からの依頼などでなく、一般の人の場合、そんなに費用のかかる盗聴を行うことはないでしょう。
普通に販売されている無線式盗聴器でも、受信機とのセットで買えば5万~7万ぐらいかかり、電気の三又変換器やアダプタを模した精巧なものが出ていて、それが発見できれば、ほぼ100%防止できると思います。

しかし、最近はマイクのついた盗聴もできる盗撮カメラが安価で販売されていて、困ったものです。ただ、こういったものはバッテリーや記録媒体の問題で、定期的な取り換えが必要であり、家族や自由に出入りできる人間に限られます。
とは言え、電波の出てないこうした盗撮器が1万程度で売られていて、年間何十万と取引されている現状を見ると、こうした精巧な盗撮カメラを発見する道具は必要になってきますね。ボタンや小型バッテリー、車のキーレスリモコン型など、ほんとに分からないので、これはいたちごっこの様相です。
それに、スマホやiphoneの盗聴アプリもあり、危機の対策というより、家族や身近な人ほど危ないと言えるのか。
情報が漏れていると感じたら、まず家族や1番の知人を疑えということだろうか。
何とも悲しい世の中ですね。

小型盗撮カメラの対策は、近々何とかしたいと思います。
あと1つ言いたいのは、盗聴器を疑って問い合わせをしてくる方は、精神的に病んでいる人が多いです。
思い込みや妄想癖があったりで、まず冷静になって家族や仲の良い友達に相談してみることをお勧めします。
自分の身の回りに、身に覚えのないものがあるかどうか、それを盗聴器の販売サイトなどで照らし合わせてみてください。
また、引っ越した時に最初からあったものなどは疑ってみたほうがよいでしょう。
映画「クローズドノート」のようにこころ洗われるような話は惹かれますが、それが電気コードであったら、処分してしまうのが安全です。

それでも心配ならば、ご相談ください。
薬を出してお金をとるようなことはしませんので(精神科医を敵に回す気はないですが、、、。)

盗撮 について

盗撮について

前回顔の割れた対象者に対して、警戒するあまりスマホで動画を撮るのが精一杯で、依頼者からは褒められたが、プロとしては納得する訳にはいかず、新たな証拠撮りのグッズを手に入れました。
冒頭の写真をよく見ると、黒いカバンに穴が開いてますが、手やタバコの箱から分かる通り直径3ミリの小さな穴で、ここから写真やビデオが撮れます。

今では防犯グッズもすごく充実していて、このぐらいの偽装カメラは2,3万も出せば手に入りますが、みんな広角で撮りっぱなしにするもので、ズーム機能などありません。
自分が手に入れたものは、特殊なレンズで高解像度のカメラやビデオカメラに付けて使用することで、そのカメラのレンズやズーム機能を損なわずに全て利用できる優れものです。

写真 ケラレ

このように数センチあるレンズを3ミリのレンズに変換する為に、写真用語でいうケラレ(外側にフィルターやカバーの影などが写ってしまう)がひどいが、もっとズームで寄れば鮮明な部分がほとんどになります。

ただ、ピンホールカメラの原理と同様に上下逆さまに撮影しないと正像となりません。

ピンホールカメラ 原理

カメラの歴史を紐解く上で重要で、この小さな穴から差し込む光が部屋の壁に像を逆に写すという現象は、石器時代から人類は知っていたという説があります。
このことが、石器時代の壁画なども、遠近法がしっかりしてたり、動物の姿を忠実に模写出来た理由かも知れません。

石器時代にも思いを馳せてはみても、自分が撮るものはドロドロした現代の病巣であり、この精巧なカメラの使い道で萎えることがありますね。秋葉原でこうした商品を見て回る時も、メイドカフェ、くのいちカフェ(最近流行ってるらしい)をかすめて、全く看板のないマニアックな店などで、「自分は絶対に変態に思われている」と感じながら品定めをしてます。(いちいち、「自分は探偵です。」などと言い訳してないので)

しかし、こうした商品は「探偵業届け出証明書や警察手帳」がなければ販売しちゃいけないと思うな。一応どの店も「盗撮目的の方には販売いたしません」などと大きく貼ってありますが、全然売ってるし、、、。(だいたい、「盗撮の為に買いに来ました」なんて馬鹿が何処にいる?)

まあ需要があるから、こっちも安く手に入る訳ですが。だから、お店も出さないし、商品も載せません。せめて犯罪抑止に協力しないと。
でも、写真とは「そのものをそのまま写す」訳ですから、探偵とは「真実を提供する職業」ではないでしょうか。(無理やりまとめました(笑))

探偵の七つ道具

探偵グッズ シャーロック・ホームズ

探偵の七つ道具といえば、、、。

まず1つ目は、カメラでしょう。

最近の技術の進歩はものすごいものがあり、我々探偵もとても助かっています。
とは言え、これは諸刃の剣で一般の方も安く高性能な盗聴・盗撮器が手に入ってしまうということです。
最近はテレビの影響もあってか、盗聴器、盗撮カメラは年間40万個以上売れていると言われていて、困ったものです。
まあそれは良しとしてカメラですが、当然対象者に顔が割れてはいけないので、高倍率のズームレンズが必要ですが、コンデジでもものすごいカメラがでています。

ニコン coolpix p900

光学ズームがなんと83倍です。月を撮った写真がこれ。

月の写真

クレーターまでばっちりで、遠くからでも対象者の顔をハッキリと撮影ができます。同業者の方、良かったらどうぞ!

七つ道具としては、個人的には後はICレコーダー、小型ライト、手帳、帽子・眼鏡等の変装道具ですかね。よく考えると、変装道具以外はスマホで賄えてしまうんですね。スマホおそるべし。

ちなみに名探偵シャーロック・ホームズの七つ道具はこちらだそうです。

シャーロック・ホームズ七つ道具

う~ん、時代ですかね。メジャーに虫眼鏡?

現代で良かった。