探偵の立場

自分は最近余りテレビを見なくなりましたが、さすがに日大と関学のアメフト問題は知ってます。
なぜ、ここまで連日のようにニュースや情報番組で追い続けるのか?
まるで社会問題のような扱いだし、世間でも関心が高いからだろうか?

自分なりに分析してみると、やっぱり人間って勧善懲悪を求めたいし、好きであり、ヒーローものはテレビでも映画でも色褪せずに世界中で作られ続けています。
今回の日大の監督とヘッドコーチは、さしずめ水戸黄門の悪代官とせこい商人といった図式だろうか。

日大アメフト問題

しかし、自分はこの裁定で納得してしまっていいんだろうかと思います。
悪代官と越後屋は一番重い処罰は当たり前だが、悪質なタックルをした選手は、可哀そうな町娘ではないでしょう。
あの堂々とした顔をさらす記者会見は、内部告発をやり遂げた度胸は認めるが、個人的に好きになれない。
もし、監督やコーチに「ナイフを忍ばせておいて、刺してこい」と言われたら、あの子は従っただろうか?
そんな事はするはずはないし、だったら自分の意思も入ってるはずで、世間から同情されたいという打算が見え隠れするね。

探偵という仕事について考えてみても、このタックルをした選手を重ね合わせて見る必要がありそうです。
我々探偵も、依頼者の利益を守るために仕事をするわけですが、探偵業法という法律もあるし、法を犯したり、その他の人を傷つけたり権利を迫害してまで、依頼者に尽くすべきではないでしょう。
また、面談において、依頼者の人柄や目的に納得して初めて依頼を受けるべきです。(今までにも、犯罪者の依頼を受けてしまった探偵がいます。)

それに、一般の人に対する態度や言葉にも、十分気を配る必要があります。
例えば、住宅街で長い間張り込みをしてると、常に不快に思われたり、不審者に思われる危険があり、通報された時の言い訳も常に考えています。
もし警察に通報された場合は、警察官にだけは認可された探偵であることを言って、通報者には口止めしてもらい、通報者や地域の人には、「両親に頼まれて、連絡のつかない息子さんの友達で、このあたりにいる情報です。」などと嘘をつき通します。

それは、対象者にバレてしまわないように、また対象者が変な好奇の目で見られないように配慮するためです。
探偵は、あくまで依頼者の利益を守る仕事で、社会的な制裁や裁きは裁判所や警察の仕事でしょう。
そうゆう目で見ると、このヘッドコーチは監督への配慮も感じられるし、監督と同じ罰則は厳しすぎやしないだろうか?タックルした選手と同じ立場ではないだろうか。

顔が厳ついからと言って、少し可哀そうな気がしますね。
どちらにしても、スポーツの世界にとどまらず、この問題は氷山の一角であり、自分にも当てはめて考えるべき問題だし、だからここまで関心を集めるんでしょうね。
とにかく私たちは、自分たちの保身の為に、依頼者を裏切ったり情報を漏らしたり、他人に迷惑をかけないよう最大限の注意を払って仕事をすることを肝に銘じたいと思います。
余談ですが、由美かおるの入浴シーンはいいね!
水戸黄門 入浴シーン

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